外構工事を考えたときに、大きな面積を占める駐車場は考えものです。
コンクリートの駐車場にすると見積もり金額も高くなるし、砂利のままにしようか悩む方が多くいらっしゃいます。
しかしこれだけは断言します…!
駐車場を砂利のままにすると後悔する可能性は高いので、妥協せずにコンクリートなどで舗装しましょう。
さらにおしゃれにしたい場合は、デザイン性のある石材などで装飾もあるので参考にしてみてください。
このページでは20年以上外構に携わる、外構屋の中の人が本音でアドバイスします。
外構工事の駐車場ってどうする?

外構工事の費用で大きく負担となってくるのが「駐車場」の項目。
一般的に外構業者が見積もりとして項目とするのも、特に指定しなければ駐車場はコンクリートで出ているのではないでしょうか?
“まったく何もしない”という考え方もあるものの、やはりセオリーは『コンクリート』でしょう。
その他にも駐車場の選択肢はあります。主なところは以下でまとめました。
- コンクリート
- 砂利
- インターロッキング
- 敷石(石貼り)
- アスファルト舗装
- 芝生
- 土のまま
聞いたことのないものもあるかもしれませんが、次の項目でそれぞれの特徴について紹介します。
コンクリートじゃない駐車場ってどうなの?

費用を抑えたいし、とりあえず必須ではないから、コンクリートではない方法で駐車場を作りたい。
またはコンクリートって普通すぎて、他のお宅と差別化出来るデザインの駐車場にしたい。
いろんな要望が出る駐車場の施工方法で、それぞれの特徴をお伝えします。
砂利
月極駐車場などでよくみる砂利の駐車場。
コストを抑えて駐車場として最低限の整備、と考えれば悪くはありません。
しかしこれが一戸建ての駐車場だった場合は少し違います。大雨で足元はぬかるみ、水たまりもできて使用感は良くないでしょう。
さらに車のタイヤで砂利が飛んで被害が広がることも想定できます。
コスト面を一番に考えるなら悪くはない選択ではありますが。
インターロッキング
洋風なデザインの外構で用いられることの多いインターロッキング。
色合いも豊富でデザイン性も高いですが、費用はコンクリートよりも高くなります。
そしてインターロッキングは小さなブロックを敷き詰めて仕上げる施工方法なので、将来的にブロック個々がガタつく可能性があります。
数年経ったら凸凹に…なんてことも珍しくはありません。
もちろんしっかりとした方法で施工すれば、そのようなリスクは小さくなります。
インターロッキングを検討しているなら、信頼できる業者を見定めてやりましょう。
敷石(石貼り)
和風・洋風の両方のデザインを演出できるのが敷石。
しかし問題はコストが高くなること。
コンクリートより、インターロッキングよりも高額になります。
一方でデザイン性は良くて劣化もしにくく、石のひとつひとつを固定する施工方法が多いため、インターロッキングのように凸凹になる心配もありません。
デザインが気に入る石があったなら、あとはコスト面の課題を乗り越えられればいいんですが。。。
アスファルト舗装
道路でおなじみのアスファルト舗装。
一戸建ての駐車場でアスファルトって見たことありますか?
実はアスファルトの特徴は、広範囲の施工の場合に手間やコストを抑えられることにあります。
なので駐車場1,2台分の一戸建ての場合、コンクリートよりも高額になってしまうケースも多くあります。
そしてアスファルトの特徴は、夏の日差しの照り返しが暑いこと。
それでも一部で道路の延長部分や、敷地が広範囲に及ぶ場合なのに用いられることもあります。
一般の一戸建ての場合だと、アスファルトは候補を外してもいいでしょう。
芝生
たまに見かける芝生の駐車場。
芝生は生き物であり、手入れが大変な植物です。
それを車の乗り入れする駐車場に使用するというのは、僕は考えた事はありません。
当然芝生に下には水分をしっかり含めるように土である必要があり、そんな状態ではぬかるみも轍もできてしまうでしょう。
一般の駐車場としては芝生はおすすめできません。
土のまま
最もコストを抑える方法としては「土のまま」で、なにもしないこと。
ある程度予測できるかもしれませんが、絶対におすすめできません。
ぬかるみ、泥はね、道路までも泥だらけ、良いことなんてなんにもありません。
後悔するのが目に見えているので、絶対に駐車場を土のままにするのはやめましょう。
コストを抑えたいとしても、せめて砂利だけでも敷いておきましょう。
駐車場のデザインで差をつけたいなら敷石を

外構工事の中でも、駐車場のデザインで他のお宅と差をつけたい。
そう思うのなら「敷石」を使用するのがおすすめです。
全面を敷石にすると高額になってしまいますが、一部にアクセントとして使用するのもおしゃれに仕上がるものです。

外構工事の駐車場についてまとめ
駐車場は規模も大きく、後で工事しようと思ってもなかなかできないものです。
出来ることなら、外構工事をやるタイミングで理想の形を決めてしまいたいもの。
紹介したように、
- 駐車場で無難なのはコンクリート
- どうしてもコストを抑えるなら砂利敷き
- デザインで差をつけたいなら敷石
- 敷石をアクセントにしておしゃれにコストダウン
こういった形で検討してみてはいかがでしょうか?
そうは言っても規模は大きいので、見積もりは複数業者の見積もりを比較して判断しましょう。